コトバ・シグサ・アイ

二宮神山担の思うこと

オセローのあらすじをざっくり知ろう

 

新橋演舞場で絶賛公演中のシェイクスピア作品「オセロー」のあらすじをざっくり分かりやすく書きます。自分の頭の中の整理の為にも。神山くんファンもそうでない方も、予習しておきたい!って人は是非読んでください。カドカワから出ている「新訳 オセロー」 を元にしています。そして死ぬほどうろ覚え。加筆ばんばんします。

 

 

 

主人公はイタリアのベネチア(ヴェニス)の将軍オセロー。彼は肌の色が違うムーア人だけど将軍にまで上り詰めた凄い人だ。そんな将軍オセローの右腕、副官の座を色男キャシオーに奪われ、旗手にさせられたイアーゴーは嫉妬に燃えていた。「なんやねん〜〜今まで頑張ってきたのに〜オセローもキャシオーもまじムカつく〜復讐してやる〜〜!!」

 

オセローは、お偉いさんの娘、絶世の美女デズデモーナとこっそり結婚していた。オセローが憎いイアーゴーは、デズデモーナに恋しちゃってるヴェニスの紳士ロダリーゴーを利用する。「お前あのお偉いさんの娘に惚れてんだろ?俺の言うとおりにしたらあの女はお前のもんになるぜ」「まじかやるよ!言うとおりにする!!」2人はオセローとデズデモーナの仲を裂くために彼らの結婚をデズデモーナのパパ、ブラバンショーに伝える。「あんたのとこの可愛い娘さん、あのムーア野郎とこっそり結婚してんぞ〜」「なんやて!?あのムーア人と!?うちの娘は呪いでもかけられたんや!!!!あいつはどこやこのクソ野郎!!!!」

 

そんなとき、政府のお偉い人たちは慌てふためいていた。「どうしよう!敵国トルコが我らの領土キプロス島に向かってるぞ!!」「やべぇじゃん!!オセロー将軍を島に派遣しないと!!」やべぇやべぇってなってるところにオセロー御一行が登場。お偉いパパ ブラバンショーがお偉い人たちにオセローは悪いやつだと嘆く。「なぁみんな聞いてくれよ!このムーア人はうちの娘を魔術で騙して結婚しやがった!なぁみんなどう思うよ!?」「なんだと!?あの気高き将軍が??そりゃ最低だな!!」しかしオセローは冷静だった。「うちの嫁のデズデモーナをここに連れてきていいですか?彼女の口から話を聞きましょう、イアーゴーくん連れてきて」

 

オセローは今までの自分の半生を、旅物語をデズデモーナに話したという。異国から奴隷として連れてこられ、今まで経験した戦場でのあんな話こんな話……刺激的なその物語に彼女は興味津々だった。「ねぇオセロー、貴方にもし愛する人が出来たら、このお話を聞かせてあげて、それが求婚になるわ」「じゃあ君にきかせ続けよう」 どんどん仲が深まり、やがて2人には愛が生まれたんやで…なんてお偉いさんたちに話してたらデズデモーナ登場。「確かにパパは今まで私を育ててくれたけど、私はこの方を愛してるのー!」「まじか…従順だったうちの可愛い娘がそんなこと言うなんて……」とブラバンショーパパとお偉いさんたちはショックを受けつつも渋々2人の結婚を認めた。「オセローくん、父であるこのわしを裏切り、内緒で結婚した娘だ、お前も騙されるかもしれんぞ」「まさか、麗しき我が妻がそんな事するはずが無いですよ」

 

キプロス島に出発する前に、イアーゴーはロダリーゴーと作戦会議をした。軍人ではないロダリーゴーは変装して兵士に紛れ、オセロー御一行と共に島に渡ることとなった。そこでキャシオーとデズデモーナが不倫しているという嘘をでっち上げて、キャシオーを副官から下ろし、オセローとデズデモーナの仲を引き裂くように仕向ける。そうすることでイアーゴーは副官の座を、ロダリーゴーは愛するデズデモーナを手に入れられる。「だからその作戦のために金を用意しとけ」「わかったよ!田舎の土地を全部売るよ!!」単純なロダリーゴーはイアーゴーにとって扱いやすい協力者であり、金づるだ。「アホだなぁアイツは…自分が利用されてるとも気づかず…まぁこれが上手くいけばいいだけの話さ」

 

 

派遣されてキプロス島に着いたオセロー御一行。敵国トルコの船はぶっ潰すことも成功し、戦勝と結婚のWお祝いパーティーという名の宴会が開かれた。その中でイアーゴーはキャシオーにたくさん呑ませた。酒に弱く泥酔しきったキャシオーに、変装したロダリーゴーがちょっかいをかけた。酷く酔っ払ったキャシオーは怒り狂い暴れ散らかし、ついには負傷者を出してしまう。そこにオセローがやってきた。「この喧嘩おっ始めたのは誰だ???なぁイアーゴー見てただろ?」「あの…キャシオーくんが先に手を出しました…でもキャシオーくんだけのせいじゃないんです!彼にちょっかいかけたやつがいたっぽいんですけど逃げたみたいで…」「イアーゴーは優しいなぁ、キャシオーを庇ってあげてるんだな…でも悪いことは悪い!!キャシオーはクビだ!」

 

 

副官から降ろされクビになって悲しんでるキャシオーのところにイアーゴーが現れ、デズデモーナに相談してまた副官にしてもらおうと持ちかける。「あの美人で優しい嫁さんなら絶対聞いてくれるし、嫁さんの頼みなら将軍オセロー様でも断れないっすよ!」「そうだな!ありがとうイアーゴーくん!俺今からデズデモーナさんのとこ行ってくる!」そしてキャシオーからの頼みを聞いたデズデモーナは喜んで引き受ける。「あなたみたいな良い人クビにするなんて酷いわね!旦那に言ってみるわ!!」「ありがとう奥さん!今オセロー様に会うのは気まずいから僕はもう帰りますね」

 

デズデモーナの元を離れて帰っていくキャシオーを見たオセローとイアーゴー。イアーゴーは「おっとまずいな…」と呟く。オセローは不思議に思う。「えっ何がまずいんだよ?さっきのはキャシオーだろ」「いや、何も言ってないっすよ、そういえば、お2人が結婚することキャシオーくんは知ってたんですか?」「知ってたも何も、俺たち二人の仲を応援してくれてたよ、良いやつだよあいつは」「えっ、まじっすか」「なんだよさっきから気になるなぁ!!!なんか思うことあるなら言えよ!!」「いや、その…」

ここでイアーゴーは、キャシオーとデズデモーナが浮気しているかもしれない、とオセローに告げる。「は?んなわけないだろ」「僕も確信があるわけじゃないんですけど、なんか仲良くラブラブしてるっぽいし…」「いやいやあり得ないね」「でも僕見たんです、キャシオーくんが奥様のハンカチを持っているのを」「なんだって??」デズデモーナのハンカチは、オセローが彼女にあげた最初の贈り物。デズデモーナはいつも肌身離さず持ち歩いていて、キスをしたり話しかけたりしている大切なハンカチだ。「そんな大切なハンカチをキャシオーに渡すなんて……いやでもうちの嫁が浮気…?」「将軍は分からないと思いますけど、うちの国の女はこうなんですよ、浮気をしないんじゃない、優しいから浮気を隠すんです」「えっそうなのか?」生まれ育った国の違いを感じてしまったオセローはデズデモーナを疑うようになってしまった。「イアーゴー、ちゃんと証拠を見せろ、俺の妻が不倫しているという確固たる証拠をな!!」

 

デズデモーナがたまたまハンカチを落とした時、イアーゴーの妻でデズデモーナの侍女エミーリアはこっそりハンカチを奪っていた。イアーゴーが前から「奥様のハンカチを取ってこい」と頼んでいたからだ。「ねぇあんた、奥様のハンカチ持ってきたよ!」「おうよくやった」「ねぇそんなの何に使うのさ」「お前には関係ない」「なんだよ気になるじゃないか」イアーゴーはエミーリアにキスをして黙らせた。そしてイアーゴーは手にしたハンカチをキャシオーの部屋に落とした。キャシオーとデズデモーナの不倫の証拠にするために。

 

浮気の疑いがかかっているなんて全く知らないデズデモーナは可哀想なキャシオーのためにオセローを説得するが、オセローからすると、自分の嫁が浮気相手のために自分を説得しているようにしか思えない。優しいデズデモーナが頼めば頼むほど、オセローは疑っていく。「ねぇあなた、キャシオーは良い人よ!戻してあげて!」「なんでそんなキャシオーキャシオー言うんだよ!?」「だってキャシオーが可哀想だから…」「あぁなんだよもう!そうだお前、あのハンカチは??」「なっ、無くしてなんかないわよ!」「じゃあ見せろ!!」「みっ、見せたくないわ!」「なんなんだよもう!ハンカチだ!ハンカチだ!!」オセローは狂い始める。

 

イアーゴーの言葉の毒が体に回り始めたオセローは発作を起こし倒れる。意識が朦朧としている状態のオセローに、イアーゴーはキャシオーと自分との会話を影で聞かせた。キャシオーは娼婦ビアンカと繋がっていた。イアーゴーはキャシオーにビアンカの話をする。「ねぇあの女(ビアンカ)と結婚するって噂ほんとっすか?」「俺があいつと??そんなわけない、あんなアバズレ女」「でもあの女はお前にゾッコンじゃないですか〜」「やめてくれよイアーゴーくん、無理無理」影からその言葉を聞いたオセローは「あの女」をデズデモーナだと勘違いする。「やっぱあいつ俺の嫁と浮気してたんだ…!!」

 

そこに娼婦ビアンカが現れる。キャシオーはハンカチの刺繍が気に入り、ビアンカに柄を写してほしいと頼んでハンカチを渡していた。「部屋に落ちてたから誰のかは知らないけど、持ち主に返す前に写しておきたかったんだ」「ひどいわ!他の女からもらったハンカチを私に渡して、柄を写せですって!?冗談じゃないわ!!」オセローはそのハンカチを見て妻の浮気を確信した。キャシオーはデズデモーナからもらったハンカチを娼婦に渡すようなクソ野郎だと確信してしまった。

 

オセロー達のいるキプロス島に、本土ヴェニスから手紙が届く。オセローの後任としてキャシオーを島に残し、ヴェニスに帰ってくるようにという命令だった。故郷ヴェニスに帰れることを喜ぶデズデモーナだったが、キャシオーの復職を喜んでいると思ったオセローはみんながいる前でデズデモーナを殴る。「ちょっと将軍様!いくらなんでも奥様に手を上げるなんて最低っすよ!!」「そうですよ!こんなに優しくて美しい奥様なのに!!何が不満なんですか!」「ええいうるさい!!このクソ女!」「待ってよあなた、私が何をしたって言うの…?」

 

その夜オセローに散々侮辱されたデズデモーナだったが、それでも彼を愛し続けていると言った。デズデモーナは侍女エミーリアやイアーゴーに相談する。「ねぇ、どうして彼はあんなに怒ってるのかしら…私知らない間に何かしちゃったのかしら…」「奥様は何も悪くないですよ!ねぇイアーゴー、あんたからも言いなさいよ」「旦那様は…ちょっと苛立っているだけです…」純粋なデズデモーナの悲痛な叫びを聞いたイアーゴーは、ふと鏡に映った自分を見て絶叫した。そこには人を騙すことで精神的にやられ、嫉妬という怪物に成り果て、ひどくやつれた顔をした自分がいた。

 

そんなことも知らず、デズデモーナに恋しちゃってるロダリーゴーが久々に登場。自分の財産も使い切り、必死にイアーゴーの言う通りにしてきたのにデズデモーナと結ばれる気配のない自分はイアーゴーに利用されていたとようやく気付いた。「もう僕財産使い切っちゃったよ……僕をずっと騙してたのかい??利用してたのかい??」「そんなことねぇよ、まあ俺のいう通りにしろよ」イアーゴーは用済みになったロダリーゴーにキャシオーを殺すように命じる。イアーゴーにとったらどっちが死んでも両方死んでもどうでもいいことだ。ロダリーゴーはキャシオーを殺そうとするが返り討ちに遭う。最後はイアーゴーがとどめを刺しロダリーゴーは息を引き取り、キャシオーは負傷した。

 

デズデモーナが眠る寝室にオセローが入る。デズデモーナは自分は何もしていないと主張するが、どうしても信じてもらえない。「えっ、私がキャシオーと浮気!?そんなのあるわけないじゃない!!」「いや絶対そうだ!!俺はハンカチを見たんだ!」「じゃあここにキャシオー連れてきてよ!」「キャシオーは連れてこれない…もういないからな」オセローはイアーゴーにキャシオー殺しを命じていたため、キャシオーはもう死んだと思っている。「そんな…逝ってしまったなんて…」「なに、こっ、この、クソ女〜!」デズデモーナの「逝ってしまった」を「(浮気していたと)言ってしまった」だと勘違いしたオセローはそのままデズデモーナの首を絞め殺した。

 

「外でひどい殺人が起きたわ将軍様!!」その寝室にエミーリアがやってきた。入るとデズデモーナは死にかけている。「奥様!?誰が、誰がやったんです!?」「エミーリア…私は何もしてないわ…私の愛する…オセローによろしくね……」「奥様ァー!!」デズデモーナは冷たくなってしまった。「おいこのクソムーア男!!こんな天使のような奥様を殺すなんて、ほんっと最低!!!」「お前の、お前の旦那のイアーゴーから聞いたんだよ!嫁が浮気してるって!!」「はぁ!?うちの旦那ですって??」「そんな疑うならここにイアーゴーを連れてくるんだ!!!」

 

イアーゴーとデズデモーナの叔父ロドヴィーゴが寝室に集まる。「ねぇあんた、このクソムーアがあんたに浮気のことを聞いたなんて言ってるけど、嘘よね!?」「俺は思ったこと言っただけだよ、将軍様が自分の目で見て間違いないって思ったんだ」「でもあんたが浮気のことを言ったんだね!?」「言ったよ」「あぁーーなんてこと!!」そしてオセローは浮気の証拠の話をする。「ハンカチだよ」「ハンカチ??」「キャシオーがハンカチを持っているところを見たんだ」「そのハンカチって…!私が奥様が落としたのを拾って、旦那に渡したハンカチだわ!旦那が浮気をねつ造したのよ!!!」「ええいうるさいなクソ女!!!」イアーゴーはエミーリアを刺して逃走した。

 

エミーリアが息を引き取った頃、イアーゴーは捕らえられ連れ戻された。オセローは信用しきっていたイアーゴーに騙されていたことを知り、イアーゴーを斬りつけるが致命傷には至らなかった。そしてオセローは自らの命を断ち、デズデモーナの隣で動かなくなった。

 

 

 

多分こんなん!!!めちゃくちゃライトに書きました。時間あるときに修正入れよう…