コトバ・シグサ・アイ

二宮神山担の思うこと

清く正しく楽しくヲタクするために。

例のブログ、さわりだけ読んで閉じてしまった自分に酷く後悔している。現在は記事もアカウントも消してしまったようで、ちゃんと記事を読み直すことは出来ない。

わからない人に軽く説明すると、「ライブ中メンバーが近くに来てくれたが、隣の客が持っていた、ルールで決められたサイズより大きいうちわ(いわゆる 規定外)のせいでメンバーの顔さえまともに見えず、メンバーはその大きな規定外うちわにファンサをした。違反者にファンサをするそのメンバーのことが嫌いになりそう」と言った内容だった。

 

この可哀想な筆者さんに対して、「メンバーを名指しして「嫌いになった」と書くなんてありえない」「気持ちは分かるが、この記事だけを読んだ人がメンバーを誤解して悪いイメージがついてしまう」と非難する声が相次いだ。

 

確かに、わざわざ「嫌いになった(なりそう)」とストレートに書く必要は無いと思った。それを見た人全員が記事をしっかり読むとも限らないからこそ、メンバーへの不満より違反者に対する不満を全面に押し出す言葉を書くべきだったと思う。また、「あのメンバーは規定外うちわによくファンサをする」って書いてしまうと、「規定外を持てばファンサが貰える可能性が高くなる」と受け取る人もいるかもしれない。そんな人が増えてしまったら、違反者が増えて、筆者さんと同じように悲しむ人も増えてしまう。

 

 

言葉とは難しいもので、いくら頑張って考えても、伝えたいことは伝わりきらないことの方が多い。本来書きたかったのは違反者への不満なのに、大多数の人にはそれよりもメンバーが嫌いになったというインパクトのある言葉が響いてしまった。筆者さんもメンバーのことが好きなはずで、好きだからこそ悲しい思いをしたはずだ。これ以上同じ思いをする人が増えて欲しくないと思って、強い意志で記事を書いてくれたのだろう。そんな方が非難されるのは見ていて苦しい。

 

 

ここまで書いて結論をなんて言ったらいいのかわからないけど、マナー違反する人がいなくなればこんな気持ちにはならない。清く正しく楽しくヲタクをするために、マナーは守れ

好きになったアイドルは、怪物でした。【舞台 オセローのイアーゴー役 神山智洋】

神山智洋という人は、怪物なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

美しくも不気味な物悲しい歌声が響く。幕が上がり、舟が1隻、2隻と出てくる中、軍人イアーゴーとその友人ロダリーゴーを乗せた舟が現れて、2人が話し始めるシーンから物語は始まる。

観劇のマナーは分かっているけど、自担が出てきたらもしかしたらちょっと声が出ちゃうんじゃないか、なんて心配もしていた。気をつけなきゃなんて思ってたけれど、その必要は全く無かった。

背格好も顔も声も身のこなしも知っているはずなのに、そこにいるのは私の応援しているアイドルの神山くんではなく、確かにイアーゴーだった。神山くんはどこにもいない。そう確信した途端、グッと「オセロー」の世界に引きずり込まれた。

イアーゴーが神山くんを喰らい尽くしてしまったのではないか、なんて考えも浮かんだが、カーテンコールで力強いガッツポーズを見せたり、共演者さん達と楽しそうに手を振ったりする神山くんの姿が、私の安易な心配を吹き飛ばしてくれた。やっぱり私の応援している神山くんは、強い人だった。

 

 

 

 

 

それから私の頭から、「オセロー」が離れなくて仕方なくなった。私は2度観劇した後、しばらくイアーゴーについて考えた。

私は昔から100%真っ黒な悪なんて存在しないと思っている。信じているのではなく、そうだと思っている。そして、自分の応援している神山くんの身体を借りてイアーゴーが起こしたことだからだろうか、どうしても彼をただの悪人という言葉で片付けたくなかった。イアーゴーは本当に、極悪非道な悪魔だったのだろうか。

 

 

「ああ、嫉妬にお気をつけください、閣下。それは緑の目をした怪物で、己が喰らう餌食を嘲るのです。」

 

イアーゴーの騙しが始まった時に、イアーゴーがオセローに語りかける台詞。「緑の目をした怪物」とはまさしくイアーゴー本人のことを表しているとされている。

 

では、怪物とは何なんだろう?インターネットで辞書を引くと、このように出る。

1 正体のわからない、不気味な生き物。
2 性質・行動・力量などが人並外れた人物。

 

 

イアーゴーは2の意味での「怪物」だと私は思う。2は、いわゆる「怪物番組」や「モンスターバンド」などの言葉で使われる、つまり他者の追随を許さないほどの才能を持つ、という意味だ。

 

イアーゴーは元々恨んでいたあるオセローとキャシオーに限らず、デズデモーナ、友人のロダリーゴー、妻のエミーリア、キプロス島に渡った軍人たちにまで恐ろしい結末をもたらしてしまった。言葉の毒でここまで陥れたその力はまさしく非凡の才である。

 

また、イアーゴーが話した「嫉妬」という名の「緑の目をした怪物」は、イアーゴーそのものではなく、そのまま「嫉妬」という感情を1の意味での「怪物」に例えたものだ。そしてその「嫉妬」という名の「怪物」は、イアーゴーを餌食にして喰らった。

喰らったとはつまり、「嫉妬」という感情で頭がいっぱいになり、「嫉妬」に飲まれてしまったということだ。その結果、イアーゴーは人に不幸をもたらす天才的な悪魔の力を持つ2の意味の「怪物」に成り果てた。

この作品には、「嫉妬」と「イアーゴー」、2匹の「怪物」が存在している。それらは全く別物だ。

 

 

「嫉妬」とは人の持つ感情であり、感情は可視化して他者に100%理解してもらうことはできない。だから感情というのは「正体のわからない、不気味な」ものだ。他者の感情を100%理解することはほぼ不可能だ。

 

そして、他者の感情を理解することが難しいと同時に、そんな感情を思いのまま操るなんてことも非常に難しいことだ。だけど、ふと友達と会話をしている中で、『自分が今こんな言葉をかけたら相手はこう思うかもしれない』と想像することは出来る。そしてそれがそのまま起きて、その友達が幸せな気分になったり不快に思ったりしたなら、それは「思いのまま操っ」たということになる。この現象はなんてことの無い日常の中でも、起こりうることだ。

 

イアーゴーは「嫉妬」に喰らわれたことで、この『他者の感情』を操作する能力が異常に進化したんだと思う。旗手という地位が気に入らないイアーゴーが単純に副官になりたいだけなら、誰かを惑わすなんて回りくどいやり方より、噂を流してキャシオーの評判を落としクビにさせれば済む話だ。しかし「嫉妬」に喰われた「怪物」イアーゴーは、そんなことじゃ満足できなかった。歯止めが効かなくなってしまったんだと思う。

 

イアーゴーがオセローを憎む理由として、人種の違い、エミーリアとの噂など色々挙げられるが、私は新訳版のあとがきにある「男性性」という言葉が気になった。

あとがきによると、イアーゴーは元々「男性性を失った男」だという。男性性とは、平たく言えば「男らしさ」の事だ。

 

今作は現代社会では考えられないくらいの男尊女卑がところどころ目立つ。キリスト教が根深いシェイクスピアの時代の作品だからその設定にとやかく言いたい訳ではないが、この時代の男性は現代社会より何倍も「男らしさ」を大切にしていたんだと思う。妻は夫に仕える。妻は大切にしてもらえない。終盤のエミーリアとデズデモーナの会話から、当時の男性像が想像できる。イアーゴーはその「男らしさ」に自信がなかった。だからエミーリアが不満に思うほど「男らしさ」を振りかざしていたんだろう。

そのイアーゴーに対してオセローは、男らしさの塊のような人だ。生まれた国が違うにも関わらず、異国の地で将軍にまで上り詰めた才能と自身の経歴に対する絶対的な自信を持ち合わせている。妻デズデモーナもそんな彼に常に忠実でありながら、自分の意見もしっかり持っている強い女性だ。イアーゴーにとってはオセロー夫妻ほど羨ましいものは無い。だからここまで「嫉妬」を抱き、妬み憎んでしまったのだろう。

オセローの強みであった「異国の地からやってきたこと」を、強みであると同時に弱みであると気づき、それを利用して「将軍はわからないだろうが、ヴェニスの女はこうなんです」と囁いた。オセローはデズデモーナを愛しい妻ではなく、自分には理解できない「遠い異国の女性」であると思ってしまったことで、オセローの絶対的な自信は崩れ、あんなに愛おしかったデズデモーナを疑うようになってしまった。

 

イアーゴーは「嫉妬」を抱いたが、その「嫉妬」に自分が喰われ恐ろしい結末を生み出そうとしているなんて、気づけなかった。

 

 

「嫉妬」という怪物に心を飲まれ、オセロー夫妻の仲を引き裂いたイアーゴー。そんな彼の罪は、オセローがデズデモーナを殺した寝室にエミーリアやキャシオー、軍人たちが入ってきたところでついに明るみになった。オセローは皆の目の前で自害してしまうが、イアーゴーの罪は裁かなければならない、となったところで、寝室に入り込んできた盗賊(?)たちにより皆は襲われ息絶えてしまった。オセローに脚を切りつけられたことにより負傷していたイアーゴーだけは襲われず、最後の力を振り絞り、オセローとデズデモーナ、妻エミーリアがそばで横たわるベッドに辿り着いたところで幕は降りる。

 

原作にないラストシーンは、様々な考察がされている。イアーゴーはあの後死んだのか、生きているのか。私は、生きていると思う。

キプロス島というヴェニスから離れた土地から帰ってきた生き残りがイアーゴーだけなら、イアーゴーは好きに事実をねじ曲げることが出来る。「皆は敵国に襲われたが、自分はなんとか生き延びることができた」とでも言っておけば、自分が生み出した悲劇のことは簡単に無かったことにできるし、その後ヴェニスでのうのうと生きることも容易い。

イアーゴーは友人ロダリーゴーと妻エミーリアを自らの手で始末し、オセローたちを陥れた「怪物」である。だが、彼も「怪物」である前に1人の人間だ。きっと「嫉妬」に喰われた当初は、人を殺そうなんて考えもしなかったはずだ。デズデモーナの哀れな叫びを聞き、鏡に写った「怪物」の自分を見た時にはもう遅かった。

自分の地位を確立させたかった、男性性が欲しかった。妻と理想的な関係になりたかった。イアーゴーはただそれだけを求めていただけなのかもしれない。そんなイアーゴーを喰らった「嫉妬」という「怪物」は、イアーゴーをひとり残し罪を背負わせ、そんな哀れな姿を永遠に『嘲る』のだろう。

 

 

 

ここまで書いて、壮絶なイアーゴーの運命を持ち前の情熱とハングリー精神で最後まで演じ切った神山くんの凄さを改めて感じた。シェイクスピア劇の中でもハムレットに次ぐセリフ量を覚えるのは勿論、妬みや恨み、どす黒い欲望を抱えながら1ヶ月休みなく演じ続けることは、言葉に表すことが出来ないくらい苦痛の日々だったと思う。

前述の通り、イアーゴーは「怪物」、すなわち『性質・行動・力量などが人並外れた人物』だ。こんな難役をやり通すことが出来た神山くんも、イアーゴーと同じ「怪物」かもしれない。

 

ここで、神山くんが「オセロー」出演にあたり掲載された雑誌から、神山くんを表した文面を引用する。

相反するものを同時に持つ人

静かな強さと軽やかな柔軟さ、今っぽくない頑固さと今っぽいセンス、そして関西人の思い切りの良さと東京人のクールさ、言い表すなら、新しいハイブリッドアイドル。

TVガイドperson インタビューの冒頭より。

不器用な誠実さと器用な切り替え。光る調整力で多彩な可能性を秘めたグループを支える実力派。

STORY 超絶男子図鑑のキャプションより。

 

神山くんを「熱い人!」「クールな人!」と一言で表すことが難しかったのは、彼がその両方を持ち合わせているからだ。神山くんはあらゆる「両方の要素」も持ち合わせている上に、その両極端な力を調整する能力に長けている。だからこそ、神山くんは色んな色になれるんだと思う。神山くんが平成最後の夏に出演した作品3本を並べるだけでも、それは一目瞭然だ。

頭が良く真っ直ぐで、大切な人の身体を取り返すために悪を演じることができる、スペックが高すぎる 水本役を演じた「宇宙を駆けるよだか」、北町奉行 金さんの部下として、江戸っ子達の近くで役人として奮闘する健気で可愛らしい小柴役を演じた「名奉行!遠山金四郎」。そしてイアーゴー。

今年の作品だけでもキャラが違いすぎるのに、ここにカミヤマ駆や木暮くん、みんな大好き遠山先輩なんて入れたらキリがない。神山くんは本来の芯の通った性格から、持ち前の調整力でどんな色にもなれる。これは俳優業に限らず、本業のアイドルとしての力にも言える。歌、ダンス、アクロバット、作詞作曲、楽器演奏、衣装案、挙げたら本当にキリがない。

 

 

 

そう、気付いてしまった。

 

神山智洋という人は、本当に怪物なのかもしれない。

 

 

 

オセローのあらすじをざっくり知ろう

 

新橋演舞場で絶賛公演中のシェイクスピア作品「オセロー」のあらすじをざっくり分かりやすく書きます。自分の頭の中の整理の為にも。神山くんファンもそうでない方も、予習しておきたい!って人は是非読んでください。カドカワから出ている「新訳 オセロー」 を元にしています。そして死ぬほどうろ覚え。加筆ばんばんします。

 

 

 

主人公はイタリアのベネチア(ヴェニス)の将軍オセロー。彼は肌の色が違うムーア人だけど将軍にまで上り詰めた凄い人だ。そんな将軍オセローの右腕、副官の座を色男キャシオーに奪われ、旗手にさせられたイアーゴーは嫉妬に燃えていた。「なんやねん〜〜今まで頑張ってきたのに〜オセローもキャシオーもまじムカつく〜復讐してやる〜〜!!」

 

オセローは、お偉いさんの娘、絶世の美女デズデモーナとこっそり結婚していた。オセローが憎いイアーゴーは、デズデモーナに恋しちゃってるヴェニスの紳士ロダリーゴーを利用する。「お前あのお偉いさんの娘に惚れてんだろ?俺の言うとおりにしたらあの女はお前のもんになるぜ」「まじかやるよ!言うとおりにする!!」2人はオセローとデズデモーナの仲を裂くために彼らの結婚をデズデモーナのパパ、ブラバンショーに伝える。「あんたのとこの可愛い娘さん、あのムーア野郎とこっそり結婚してんぞ〜」「なんやて!?あのムーア人と!?うちの娘は呪いでもかけられたんや!!!!あいつはどこやこのクソ野郎!!!!」

 

そんなとき、政府のお偉い人たちは慌てふためいていた。「どうしよう!敵国トルコが我らの領土キプロス島に向かってるぞ!!」「やべぇじゃん!!オセロー将軍を島に派遣しないと!!」やべぇやべぇってなってるところにオセロー御一行が登場。お偉いパパ ブラバンショーがお偉い人たちにオセローは悪いやつだと嘆く。「なぁみんな聞いてくれよ!このムーア人はうちの娘を魔術で騙して結婚しやがった!なぁみんなどう思うよ!?」「なんだと!?あの気高き将軍が??そりゃ最低だな!!」しかしオセローは冷静だった。「うちの嫁のデズデモーナをここに連れてきていいですか?彼女の口から話を聞きましょう、イアーゴーくん連れてきて」

 

オセローは今までの自分の半生を、旅物語をデズデモーナに話したという。異国から奴隷として連れてこられ、今まで経験した戦場でのあんな話こんな話……刺激的なその物語に彼女は興味津々だった。「ねぇオセロー、貴方にもし愛する人が出来たら、このお話を聞かせてあげて、それが求婚になるわ」「じゃあ君にきかせ続けよう」 どんどん仲が深まり、やがて2人には愛が生まれたんやで…なんてお偉いさんたちに話してたらデズデモーナ登場。「確かにパパは今まで私を育ててくれたけど、私はこの方を愛してるのー!」「まじか…従順だったうちの可愛い娘がそんなこと言うなんて……」とブラバンショーパパとお偉いさんたちはショックを受けつつも渋々2人の結婚を認めた。「オセローくん、父であるこのわしを裏切り、内緒で結婚した娘だ、お前も騙されるかもしれんぞ」「まさか、麗しき我が妻がそんな事するはずが無いですよ」

 

キプロス島に出発する前に、イアーゴーはロダリーゴーと作戦会議をした。軍人ではないロダリーゴーは変装して兵士に紛れ、オセロー御一行と共に島に渡ることとなった。そこでキャシオーとデズデモーナが不倫しているという嘘をでっち上げて、キャシオーを副官から下ろし、オセローとデズデモーナの仲を引き裂くように仕向ける。そうすることでイアーゴーは副官の座を、ロダリーゴーは愛するデズデモーナを手に入れられる。「だからその作戦のために金を用意しとけ」「わかったよ!田舎の土地を全部売るよ!!」単純なロダリーゴーはイアーゴーにとって扱いやすい協力者であり、金づるだ。「アホだなぁアイツは…自分が利用されてるとも気づかず…まぁこれが上手くいけばいいだけの話さ」

 

 

派遣されてキプロス島に着いたオセロー御一行。敵国トルコの船はぶっ潰すことも成功し、戦勝と結婚のWお祝いパーティーという名の宴会が開かれた。その中でイアーゴーはキャシオーにたくさん呑ませた。酒に弱く泥酔しきったキャシオーに、変装したロダリーゴーがちょっかいをかけた。酷く酔っ払ったキャシオーは怒り狂い暴れ散らかし、ついには負傷者を出してしまう。そこにオセローがやってきた。「この喧嘩おっ始めたのは誰だ???なぁイアーゴー見てただろ?」「あの…キャシオーくんが先に手を出しました…でもキャシオーくんだけのせいじゃないんです!彼にちょっかいかけたやつがいたっぽいんですけど逃げたみたいで…」「イアーゴーは優しいなぁ、キャシオーを庇ってあげてるんだな…でも悪いことは悪い!!キャシオーはクビだ!」

 

 

副官から降ろされクビになって悲しんでるキャシオーのところにイアーゴーが現れ、デズデモーナに相談してまた副官にしてもらおうと持ちかける。「あの美人で優しい嫁さんなら絶対聞いてくれるし、嫁さんの頼みなら将軍オセロー様でも断れないっすよ!」「そうだな!ありがとうイアーゴーくん!俺今からデズデモーナさんのとこ行ってくる!」そしてキャシオーからの頼みを聞いたデズデモーナは喜んで引き受ける。「あなたみたいな良い人クビにするなんて酷いわね!旦那に言ってみるわ!!」「ありがとう奥さん!今オセロー様に会うのは気まずいから僕はもう帰りますね」

 

デズデモーナの元を離れて帰っていくキャシオーを見たオセローとイアーゴー。イアーゴーは「おっとまずいな…」と呟く。オセローは不思議に思う。「えっ何がまずいんだよ?さっきのはキャシオーだろ」「いや、何も言ってないっすよ、そういえば、お2人が結婚することキャシオーくんは知ってたんですか?」「知ってたも何も、俺たち二人の仲を応援してくれてたよ、良いやつだよあいつは」「えっ、まじっすか」「なんだよさっきから気になるなぁ!!!なんか思うことあるなら言えよ!!」「いや、その…」

ここでイアーゴーは、キャシオーとデズデモーナが浮気しているかもしれない、とオセローに告げる。「は?んなわけないだろ」「僕も確信があるわけじゃないんですけど、なんか仲良くラブラブしてるっぽいし…」「いやいやあり得ないね」「でも僕見たんです、キャシオーくんが奥様のハンカチを持っているのを」「なんだって??」デズデモーナのハンカチは、オセローが彼女にあげた最初の贈り物。デズデモーナはいつも肌身離さず持ち歩いていて、キスをしたり話しかけたりしている大切なハンカチだ。「そんな大切なハンカチをキャシオーに渡すなんて……いやでもうちの嫁が浮気…?」「将軍は分からないと思いますけど、うちの国の女はこうなんですよ、浮気をしないんじゃない、優しいから浮気を隠すんです」「えっそうなのか?」生まれ育った国の違いを感じてしまったオセローはデズデモーナを疑うようになってしまった。「イアーゴー、ちゃんと証拠を見せろ、俺の妻が不倫しているという確固たる証拠をな!!」

 

デズデモーナがたまたまハンカチを落とした時、イアーゴーの妻でデズデモーナの侍女エミーリアはこっそりハンカチを奪っていた。イアーゴーが前から「奥様のハンカチを取ってこい」と頼んでいたからだ。「ねぇあんた、奥様のハンカチ持ってきたよ!」「おうよくやった」「ねぇそんなの何に使うのさ」「お前には関係ない」「なんだよ気になるじゃないか」イアーゴーはエミーリアにキスをして黙らせた。そしてイアーゴーは手にしたハンカチをキャシオーの部屋に落とした。キャシオーとデズデモーナの不倫の証拠にするために。

 

浮気の疑いがかかっているなんて全く知らないデズデモーナは可哀想なキャシオーのためにオセローを説得するが、オセローからすると、自分の嫁が浮気相手のために自分を説得しているようにしか思えない。優しいデズデモーナが頼めば頼むほど、オセローは疑っていく。「ねぇあなた、キャシオーは良い人よ!戻してあげて!」「なんでそんなキャシオーキャシオー言うんだよ!?」「だってキャシオーが可哀想だから…」「あぁなんだよもう!そうだお前、あのハンカチは??」「なっ、無くしてなんかないわよ!」「じゃあ見せろ!!」「みっ、見せたくないわ!」「なんなんだよもう!ハンカチだ!ハンカチだ!!」オセローは狂い始める。

 

イアーゴーの言葉の毒が体に回り始めたオセローは発作を起こし倒れる。意識が朦朧としている状態のオセローに、イアーゴーはキャシオーと自分との会話を影で聞かせた。キャシオーは娼婦ビアンカと繋がっていた。イアーゴーはキャシオーにビアンカの話をする。「ねぇあの女(ビアンカ)と結婚するって噂ほんとっすか?」「俺があいつと??そんなわけない、あんなアバズレ女」「でもあの女はお前にゾッコンじゃないですか〜」「やめてくれよイアーゴーくん、無理無理」影からその言葉を聞いたオセローは「あの女」をデズデモーナだと勘違いする。「やっぱあいつ俺の嫁と浮気してたんだ…!!」

 

そこに娼婦ビアンカが現れる。キャシオーはハンカチの刺繍が気に入り、ビアンカに柄を写してほしいと頼んでハンカチを渡していた。「部屋に落ちてたから誰のかは知らないけど、持ち主に返す前に写しておきたかったんだ」「ひどいわ!他の女からもらったハンカチを私に渡して、柄を写せですって!?冗談じゃないわ!!」オセローはそのハンカチを見て妻の浮気を確信した。キャシオーはデズデモーナからもらったハンカチを娼婦に渡すようなクソ野郎だと確信してしまった。

 

オセロー達のいるキプロス島に、本土ヴェニスから手紙が届く。オセローの後任としてキャシオーを島に残し、ヴェニスに帰ってくるようにという命令だった。故郷ヴェニスに帰れることを喜ぶデズデモーナだったが、キャシオーの復職を喜んでいると思ったオセローはみんながいる前でデズデモーナを殴る。「ちょっと将軍様!いくらなんでも奥様に手を上げるなんて最低っすよ!!」「そうですよ!こんなに優しくて美しい奥様なのに!!何が不満なんですか!」「ええいうるさい!!このクソ女!」「待ってよあなた、私が何をしたって言うの…?」

 

その夜オセローに散々侮辱されたデズデモーナだったが、それでも彼を愛し続けていると言った。デズデモーナは侍女エミーリアやイアーゴーに相談する。「ねぇ、どうして彼はあんなに怒ってるのかしら…私知らない間に何かしちゃったのかしら…」「奥様は何も悪くないですよ!ねぇイアーゴー、あんたからも言いなさいよ」「旦那様は…ちょっと苛立っているだけです…」純粋なデズデモーナの悲痛な叫びを聞いたイアーゴーは、ふと鏡に映った自分を見て絶叫した。そこには人を騙すことで精神的にやられ、嫉妬という怪物に成り果て、ひどくやつれた顔をした自分がいた。

 

そんなことも知らず、デズデモーナに恋しちゃってるロダリーゴーが久々に登場。自分の財産も使い切り、必死にイアーゴーの言う通りにしてきたのにデズデモーナと結ばれる気配のない自分はイアーゴーに利用されていたとようやく気付いた。「もう僕財産使い切っちゃったよ……僕をずっと騙してたのかい??利用してたのかい??」「そんなことねぇよ、まあ俺のいう通りにしろよ」イアーゴーは用済みになったロダリーゴーにキャシオーを殺すように命じる。イアーゴーにとったらどっちが死んでも両方死んでもどうでもいいことだ。ロダリーゴーはキャシオーを殺そうとするが返り討ちに遭う。最後はイアーゴーがとどめを刺しロダリーゴーは息を引き取り、キャシオーは負傷した。

 

デズデモーナが眠る寝室にオセローが入る。デズデモーナは自分は何もしていないと主張するが、どうしても信じてもらえない。「えっ、私がキャシオーと浮気!?そんなのあるわけないじゃない!!」「いや絶対そうだ!!俺はハンカチを見たんだ!」「じゃあここにキャシオー連れてきてよ!」「キャシオーは連れてこれない…もういないからな」オセローはイアーゴーにキャシオー殺しを命じていたため、キャシオーはもう死んだと思っている。「そんな…逝ってしまったなんて…」「なに、こっ、この、クソ女〜!」デズデモーナの「逝ってしまった」を「(浮気していたと)言ってしまった」だと勘違いしたオセローはそのままデズデモーナの首を絞め殺した。

 

「外でひどい殺人が起きたわ将軍様!!」その寝室にエミーリアがやってきた。入るとデズデモーナは死にかけている。「奥様!?誰が、誰がやったんです!?」「エミーリア…私は何もしてないわ…私の愛する…オセローによろしくね……」「奥様ァー!!」デズデモーナは冷たくなってしまった。「おいこのクソムーア男!!こんな天使のような奥様を殺すなんて、ほんっと最低!!!」「お前の、お前の旦那のイアーゴーから聞いたんだよ!嫁が浮気してるって!!」「はぁ!?うちの旦那ですって??」「そんな疑うならここにイアーゴーを連れてくるんだ!!!」

 

イアーゴーとデズデモーナの叔父ロドヴィーゴが寝室に集まる。「ねぇあんた、このクソムーアがあんたに浮気のことを聞いたなんて言ってるけど、嘘よね!?」「俺は思ったこと言っただけだよ、将軍様が自分の目で見て間違いないって思ったんだ」「でもあんたが浮気のことを言ったんだね!?」「言ったよ」「あぁーーなんてこと!!」そしてオセローは浮気の証拠の話をする。「ハンカチだよ」「ハンカチ??」「キャシオーがハンカチを持っているところを見たんだ」「そのハンカチって…!私が奥様が落としたのを拾って、旦那に渡したハンカチだわ!旦那が浮気をねつ造したのよ!!!」「ええいうるさいなクソ女!!!」イアーゴーはエミーリアを刺して逃走した。

 

エミーリアが息を引き取った頃、イアーゴーは捕らえられ連れ戻された。オセローは信用しきっていたイアーゴーに騙されていたことを知り、イアーゴーを斬りつけるが致命傷には至らなかった。そしてオセローは自らの命を断ち、デズデモーナの隣で動かなくなった。

 

 

 

多分こんなん!!!めちゃくちゃライトに書きました。時間あるときに修正入れよう…

 

 

私は私のヲタク人生。#ジャニヲタセブンルール

あややさんの記事を読み、どうしても書きたくなりました。

ジャニヲタをする上で自分自身に課しているルール #ジャニヲタセブンルール - それは恋とか愛とかの類ではなくて

 

嵐とジャニーズWESTを自分なりに楽しく応援している私のジャニヲタセブンルールを書きます。

 

 

1、他Gに敬意を払う

割といろんなところに手を出して美味しい部分だけ味わいたくなるヲタクなので、視野を広げて色んなグループを見てます。そうしている中でもやっぱり自担Gは特別で、他Gだと「ちょっと物足りないな、あんまり良く思えないな」なんて感じてしまう事もあります。それでも他Gには他Gにしかない魅力もあるのが事実。他Gを全力で応援する方々がいるのも事実。そんな他Gに敬意を払い、一定の距離を置きつつも自分の目で物事を考えたいんです。


2、自担の置かれている立場をわきまえる

これは私が応援しているジャニーズWESTがまだまだ若手であることが大きいです。ジャニーズWESTのメンバーはみんなスキルが高くてとっても魅力的です。だからこそ、現在の仕事量が彼らの高い能力に見合ってないと感じることがとにかく多いです。それでもワガママを言い張るのはファンとして格が低いし下品な行為。今の仕事量が今の世間が認める今の実力なんだとしっかり受け止めて、今の立場をわきまえる。個人的には絶対忘れてはいけないルールです。


3、ドル誌は月2冊まで

急にめちゃくちゃ経済的なルール。当方学生なので自分が今可能な量の応援にすることを心がけています。学内の購買だと安く買えるのは学生ジャニヲタの特権。月2冊は具体的にいうと、前半3誌*1から1冊、後半2誌*2から1冊です。お気に入りはWiNK UPとMyojo。5誌の中でもWUはお洒落な撮り方が多く、みょじょは王道感と連載が良い。ただこの5誌以外にも自担が載る雑誌はあるので、そういうときは5誌を我慢します。あんまり買うと母に叱られる。自分も読む癖に。


4、誰にも左右されない自分の意見を持つ

私は 好きなものは好き、嫌いなものは嫌いの精神で生きてます。気に入らないものを無理に褒めるのが1番苦手です。だから自分が感じたものを呟いているし、他の意見を見てもそれに同調はしない。真っ向から否定はしないけど、受け入れたくもない。特に最近色んな出来事が多いジャニーズ事務所。外野に何を言われようと私は私だし、ベタベタにタレントを守りすぎるのもよくない。


5、 各自担によって応援のベクトルは違う

掛け持ちヲタならではのルールです。2つめのルールに話は戻りますが、ジャニーズWESTの今の仕事量に満足できてないのは私が掛け持ちをしているのが嵐だというのもかなり影響してると思います。だからこそ、それぞれ違うベクトルで応援しないと、自分が満足できず勝手にイライラしてしまいます。自担への感情も全く一緒ではありません。片方はめちゃくちゃリア恋枠でありつつも一緒に成長したいね!という自担。もう片方はただただ崇拝している神のような自担。それぞれ違うから掛け持ちは楽しい。


6、現場のネタバレは見ない

ライブはナマモノです、自分がそのとき感じるものが全て。でもツイッターは見たくなっちゃうので1、2曲は見てしまいます。とことん頭が悪い。曲を聴きこんでしっかり勉強してからライブに臨むので、イントロで曲がわかって「あぁー!↑↑」ってなるのが楽しいです。そういう楽しみ方をしてます。だから聞き逃しててイントロで分からないと凹む。とことん頭が悪い。そのとき感じた楽しいものを呟くのが最高の時間。

 

7、自担を見て私も成長する

めちゃくちゃ鍛え抜かれたプロってのは勿論承知の上ですけど、まだまだ伸びていく姿が観れるのもアイドルならでは。特にジャニーズWESTはもっともっと認められて大きくなっていくグループだと信じてます。そんな人達の成長をダラダラ怠けながら眺めるなんて、失礼に値することだと思うのです。私は夢を追う学生。アイドルから貰った力を何処かに還元して社会貢献しないといけない、とアイドルを応援しながら常々思うのです。これが私がジャニヲタである理由。ジャニヲタを続けている理由。ジャニヲタをする上で最も大切なルールです。追ってる夢もジャニーズから貰ったものなので、その恩返しのような感情もあります。人生をジャニーズに捧げる訳じゃないけど、私が生きる道しるべはジャニーズが与えてくれました。だから、お互いに成長し合える。私は自担とそんな関係になれたらいいと思ってます。

 

 

1、他Gに敬意を払う
2、自担の置かれている立場を弁える
3、ドル誌は月2冊まで
4、誰にも左右されない自分の意見を持つ
5、 各自担によって応援のベクトルは違う
6、現場のネタバレは見ない
7、自担を見て私も成長する
#ジャニヲタセブンルール

 

めちゃくちゃ大真面目に書いた!!!なかなか重ためなルールばっかりだけど、ジャニヲタやって早10年くらい、色んなこと経験したんでもう色々悟ってる。これからもこのルールを守っていきたいね〜〜(だいぶゆるい)

 

最後に、あややさん素敵な記事ありがとうございました!勝手にブログに書いちゃってごめんなさい!!!では!

 

#ジャニヲタセブンルール

 

 

*1:月の前半に出るWiNK UP、POTATO、duet

*2:月の後半に出るMyojo、ポポロ

渋谷すばるの脱退・アイドルの脱退について元エイター杏果ノフが考えた

関ジャニ∞ 渋谷すばるのグループ脱退、事務所退所。今年度に入ってからの一番大きなニュースとなりつつあります。現ジャニヲタ元エイターの私のツイッターのタイムラインを見ると、嘆き悲しんでいる人、怒っている人、思い出を語る人、たくさんいます。

私はというと、なんかもう悟りを開いてます。それは関ジャニ∞のファンをすでにやめているから、というのもありますが、ちょっと前に色々経験してしまったからです。

 

 

2018年1月15日、私の推し ももいろクローバーZ有安杏果ちゃんがグループ卒業・芸能界引退を発表し、21日の卒業コンサートももクロとしての活動を終えました。発表されたときはショックで涙も出ませんでした。当たり前だったことが崩れ落ちる悲しさ辛さ寂しさを痛感しました。しかも発表されたのは月曜、卒業コンサートは日曜。有安杏果ももクロとして活動する期間は僅か6日間しか残されていませんでした今度の日曜に卒コンするね〜という発表、誰がそう簡単に受け入れられるでしょうか??その後色んな報道番組でやつれた顔の5人が映るのがとにかく苦痛で仕方なかったです。当時の残される4人はめちゃくちゃ顔が死んでました。あーりんとか特にやばかった。

ネットで生配信された卒業コンサートの最後、杏果ちゃんのソロ曲「ありがとうのプレゼント」を合唱したところで私のせき止められてた涙が一気に溢れました。しばらくは何も受け入れられなくて、4人のももクロも考えられなくて、ひたすら放心状態でした。杏果ちゃん無しの4人のももクロがとにかく嫌でした

その約2ヶ月後の3月15日、自身の誕生日に杏果ちゃんはツイッターInstagramを開設しました。

杏果ちゃんは卒業発表のとき「普通の女の子の生活がしたい」と言っていたのに、割とすぐ公の場に帰ってきました。しかも初投稿がギターを抱えた写真です。これからも音楽を続けることを暗示させていました。それはとっても調子に乗っているように見えました。杏果ちゃんがももクロ時代にソロでアルバムを出せたことは、ももクロスタッフ無しでは出来なかったことだからです。それを一人でも出来ると勘違いしているのか?と思ってしまいました。

 

杏果ちゃんは真っ黒だった髪の毛先を赤く染めて、両耳にピアスホールを開けました。杏果ちゃんは色んなワークショップに参加して、ものづくりの楽しさをありのままに投稿しています。そんな中、自分のソロ曲の歌詞を投稿したり、ソロコンDVDの宣伝ツイートをリツイートしたり、ももクロ有安としての今までの活動を無かった事にはしていませんでした

 

杏果ちゃんは調子に乗っているんじゃなくて、ももクロでは出来ないことをやりたいだけなんだと思いました。だから、辞めたい意思のある自分がももクロとして10周年を迎える資格は無いと考えた、と私は解釈しました。

 

ひとりの大好きだったアイドルの卒業発表、卒業コンサート、卒業後の今を見つめてみると、今自分らしく生きている杏果ちゃんがなんだか凄く素敵に見えました。SNSで笑顔の杏果ちゃんを見ていたら、卒業を全く受け入れられなかった気持ちも、いつのまにか無くなっていました。杏果ちゃんらしく生きているのならこれで良かったんだ、って思えるようになりました。

 

 

新しい場所を選択したとき、今までいた場所が嫌いだからという理由が必ずしもあるとは限りません。今までいた場所を否定したい訳じゃない。ただ辞めてまでやりたい事があるのなら、辞めたいという意思があるのなら、その新しい選択肢の方を選ぶべきだと思いました

 

 

すばるの話に戻ります。

すばるは関ジャニ∞というグループを背負ってソロ活動をしてきました。それに嘘は多分ないです。今までの活動がなかった事にはならないです。今いる場所に不満があるから脱退する訳じゃなく、今の自分とは違うことがやりたいから脱退するんだと思います。それが海外で音楽を学ぶことなんでしょう。

きっとファンやメンバーはまだ受け入れられないと思います。そんな選択をするすばるが嫌い、と思う人も絶対いるはずです。今はそれでいいと思います。無理に受け入れることはしなくていいし、まず不可能です。でもいつかどこかで活躍している姿を見せてくれたなら、これで良かったんだって思えるかもしれません。その時になっても受け入れられないとしても、それは仕方のないことです

 

杏果ちゃんの発表のとき、何度も「この決定が取りやめになればいいのに」と思いました。無理でした。どうしようもないんです

推しの脱退引退を経験した私から言えるのは、どうしようもないよって事です。受け入れられないのも仕方ない。それでいいじゃん。何も分かってないくせに、とか言われるかもしれないな〜〜〜〜

 

すばるが「辞めたい」と思う気持ちを邪魔できないことと同じように、ファンが「辞めないで」と思う気持ちは誰にも否定できないし邪魔できません。素直に「辞めないで」って言っていいんです。「アイドルである前にひとりの男なんだから」ってのは一番腹が立ちます。アイドルって職に誇り持ってやってたんだろコラ。そりゃファンの多くは納得しないけどそれも仕方ないでしょ。だからしばらくはめちゃくちゃ暗いムードだろうね、うん。私はなぜか人生2回目的感覚です。今の自担が辞めたら発狂するだろうけどね絶対。

 

 

すばるなら大丈夫、すばるらしく頑張ってきてください。

 

言いたいことは以上です。

 

推しが電撃卒業発表しました。私と有安杏果のこれから

今はどんな気持ちでいたらいいか分からない。
ただ、悔しいし寂しい。誰にもこの気持ちは否定しないでほしい。杏果ちゃんが普通の女の子になりたいと願ったことと同じように、私が「有安杏果」がいなくなることが寂しくてつらいと思うことも、誰にも否定できない気持ちだと思う。そりゃ素直に受け入れられるわけないよ。7年ずっと好きだったんだから。私の心の支えだった。大切な存在だった。


どれだけ私は有安杏果に支えられてきたんだろう。杏果ちゃんはちょっぴりおバカで、自分の輪郭気にしてて、トークがちょっと苦手だったけど、パフォーマンスのスキルは誰よりも高くて、誰よりものびのびと輝いていた。大好きだった。私の人生の一部だった。


杏果ちゃんはきっと応援ソングを書いていて、普通の女の子に憧れたんだと思う。アイドルとして活動していたら、どうしても我慢しなくちゃいけないことがたくさんあったんだと思う。
実際に、大学に通っていた事は公表していなかったから、せっかく一生懸命取り組んだ作品も学校に展示できなかった。新しく出来た友達と気軽に遊ぶこともできなかったと思う。普通の生活を送る私には想像できないくらい、つらい思いをたくさんしたんだと思う。それは杏果ちゃんにしか分からない。

そんな苦しい日々の中、杏果ちゃんは等身大な歌詞を書いた。歌詞の中の主人公は、何かに悩んだり、誰かに恋をしたりしていた。心に寄り添うような歌詞が私は好きだった。こんな風に、歌詞になんとなく自分を重ねて、また明日も頑張ろうと思う普通の女の子に憧れたんだと思う。普通の女の子にはない大きすぎる苦悩を毎日抱えていたんだと思う。

だけど、そんな姿に支えられてきた私も、有安杏果を失うという大きすぎる悲しみに耐えられる気はしない。有安杏果のない人生が考えられない。今まで当たり前のように存在していたものが、ふっと消えてしまう。そんなの簡単に納得出来るはずがない。


この卒業が取り消されるなんて無いこと分かってる。本人が決断して、しっかり話し合った結果なんだから、それが覆ることが無いことくらい分かっている。分かっているけど、納得したくない。

私はまだ叶ってないことがたくさんある。杏果ちゃんが発表した全曲をヒトカラで歌う夢が叶わなかった。ココロノオト新規収録曲はカラオケ配信される事は無いだろうから。ももカラオケしたかった。私が大好きな「DECORATION」も「CONTRADICTION」も「GOUUN」も「BIONIC CHERRY」も………挙げ出したらキリがないけど、生で見れなかった。5人で輝く姿を再び見る事は出来ないんだ。

今はどんな風に有安杏果を終わらせていいのかわからない。だけど、本当はめでたいなんてこれっぽっちも思えないけど、今までの感謝を込めて言わせていただく。

 

杏果ちゃん、卒業おめでとう。
今までありがとう。お疲れ様でした。
ずっとずっと大好き。ありがとう。

 

推しが卒業発表をしました。私と伊藤万理華のこれまで


ジャニやらももクロやらラブライブ!やら色々手を出してるドルヲタの私が乃木坂46にハマり始めたのは2016年の夏休み。元々乃木坂ファンだったお友達に勧められ「ガールズルール」を歌う動画を見て、関連動画を見るうちにどんどんハマっていきました。

 

 

その後楽曲を聞いたり、MVを見たり、選抜回数を確認したり、アンダー曲を聴いたり、色々見ていくうちに推しを伊藤万理華ちゃんに決めました。本当に気になる子がたくさんいたので、推しが決まったのは今年度に入った頃です。
真夏さんリスペクト軍団の4人、さゆまりひめの温泉トリオ、2期は鈴木綺音ちゃん山崎怜奈ちゃんのAtoZ、三期は山下美月ちゃんなどたくさん好きな子はいますが、「行くあてのない僕たち」や「インフルエンサー」「another ghost」を見て、やっぱ推しはまりっかだろう!!と決めました。


17th「インフルエンサー」では3列目真ん中、所謂裏センターで存在感を発揮し、C/W「Another Ghost」で齋藤飛鳥西野七瀬とユニットを組んで2人に負けないパフォーマンス力を見せつけました。映画「あさひなぐ」ではなぎなた部部長 野上役を演じ、19th「いつかできるから今日できる」では2列目に抜擢され、戦友 井上小百合と共に初の福神入りを果たしました。最近では個人PVがきっかけでサロン検索アプリのCMキャラクターに就任。初の個展開催も決まり、これからの活躍も期待できるそんなまりっかが、10月2日、突然の卒業発表をしました。


夢だと思いました。冗談だと思いました。だから寝ました。でも起きても、夢じゃなかったんです。


正直、最初は怒りが湧いてきました。まりっかはこれからを期待されているメンバーの1人です。何故今このタイミングでいなくなろうと決めたのか?卒業なんて、今のまりっかには必要無いんじゃないか?どこにもぶつけられない怒りが湧いてきました。
かつてはアンダーを引っ張り、今は力を蓄えながら着実に前へ前へ進んでいる。そんなまりっかが卒業する必要なんてあるのだろうか?


しかしまりっかは「卒業するなら個展で」と言うのです。ずっと卒業を考えていたと。私が応援していた伊藤万理華には、終わりがあったのです。私はそれがめちゃくちゃショックでした。辞めることを頭に浮かんでいるまりっかを応援していた私は一体何なんでしょう。アイドルを応援したことのない人からしたら、アイドルに永遠を願うことさえきっと馬鹿げていることでしょう。勿論終わりがあることくらい誰だって分かっています。でも、今から羽を伸ばしてもうすぐ飛び立てるような小鳥が突然跡形もなく消えてしまったら?ショックでたまらないです。

 

 

最近乃木坂46では卒業が相次いでいます。なぜでしょう。私には分かりません。一番輝いている時に消えて行くことが理想なのでしょうか?それとも、終わりが見えるまで使い古され、アイドルを全うしてから消えて行くことが美しいのでしょうか?アイドルの終わり方の正解なんてあるのでしょうか?そんな永遠に答えの出せない疑問を、アイドルヲタクは暗闇に投げかけます。当然返事など返ってきません。ただただ、アイドルは生まれては消えていきます。一瞬だけ輝く一番星に永遠を願うことで、その星がにこりと笑ってくれることで、私の人生は潤うのです。

 

 

 

私は伊藤万理華ちゃんに対して、今はただこのまとまりのない感情を垂れ流すだけしかできません。伊藤万理華というアイドルが終わるとき、私が伊藤万理華という一番星に願いを込めることも終わりを迎えます。前でお話したように私は元々気になる子がたくさんいたので、その中で今一番注目している、2期生の鈴木絢音ちゃん推しになる予定でいます。これは私が伊藤万理華を捨てるわけではありません。嫌いになったわけでもありません。お別れなんです。永遠に推したい、そう思うんです。だけど現実はそれを許してくれません。いくら私が伊藤万理華推しで居続けても、もう星は見えなくなるんです。それが辛い。見えない星に何かを願うことは、とてつもなく辛いことだと私は思うんです。だから許してください。お別れするその時までは、応援するから。

 

 


人生の半分以上アイドルを応援してきましたが、推しがアイドルじゃなくなることなんて経験がなかったので、気持ちがぐちゃぐちゃになりすぎて書き起こしました。やっぱり辛い。寂しい。苦しい。それでも私は、伊藤万理華ちゃんが大好きです。

 

 


大好きだったよ。